お仕置きコース





























らんらんらん〜♪
とっても今日はいい天気で、気持ちがいい。
朝から洗濯して、真っ白に洗いあげた洗濯物が気持ちよさそうに風になびいている。
私は、上機嫌で今日はお休みだし、何をしようかとランラン気分で歩いていた。
と、その時。


「ふぎゃ!!!?」


ツンと、足元に張ってあった縄に気づかずに躓いてしまった。
思いっきり地面とこんにちわ!
は、鼻うった…。


「い、いたぁああい!!だ、誰よ!?」
「ぶわっははっはは!!すっごい顔〜〜!!」
「さ、三郎!!!」


縄の一端を掴んで爆笑しているのは、5年の鉢屋三郎だった。


「あ、あんたふざけんじゃないわよ!痛かったんだからね!しかも、私先輩なんだから、呼び捨てにすんな!!」
「はははははは、先輩のくせにこんな簡単な罠に引っ掛かるとか!!」
「っっ!!!〜〜〜くぉのぉおおお!三郎!」
「うわっはっはっは!」


手裏剣をビシュッ!と投げたのに、三郎はいとも簡単によけて腹を抱えて笑っている。
ムカつく!
なんだこいつ!


「こ、のぉっ!!」


さらに続けて懐から出した縄標で狙いをつけて投げたのだが、それもあっさりとよけられてしまった。
く、くやしい!


「何?今日は縄で遊びたいの?」


あ、やばい!
にやりと、どっかで見たことのある黒い笑顔を見た瞬間、私は体を反転させて逃げの一手に出た。
本能がやばいと私に告げる!
に、逃げなきゃ!


「わっ、うっ!!!?」
「ほーら、こうやって縄は使うんだよ


後ろから飛んできた縄は見事に私の足を捕らえて、私は再びしたたかに体の前面を地面に打ち付ける羽目になった。


「いっ、ったい!!!」
「ははは、面白いなぁ!じゃあ、これも使ってみよっか?」
「はぁ!?」


ひゅるんひゅるんと、耳に縄が空を切る音が数度したかと思うと、あっという間に私の体が三郎によって縛り上げられてしまった。


「ぎゃ!や、な、なにこれ!!?」
「おお、なんか、いつもよりセクシーv」
「ふ、ふざけんな!三郎早くこれとってよ!!」
「え〜、どうしよっかなぁ」


三郎はニヤニヤと意地わるい笑みを浮かべて、の体に食い込んだ縄で体の線が露わになった上、胸がその縄の間からいい具合に押し出された形になっているのを眺めていた。
若干、もうは涙目になりながらも、怒りに燃えた目をして三郎を睨んでいた。


『だ〜、そんな顔で睨まれてももっとしたくなるだけなんだけどなぁ……』
「さぶろ〜!本当許さないよ!!?」
「あーん、怒っちゃいやv」
「違うの!早く本当取らないと、私が痛い目にあうから!!早く取んなさいよ!」


なぜか、突然焦り出した
しかし、三郎はこの状況を楽しんでいるばかりで、縄をくいっと引っ張る。
そうするとに巻きついた縄がわずかに締まり、は身悶えてしまい、抗議の声がだんだん弱くなっていく。


「なに?気持ちいいの?」
「ちがっ!……というか、覚悟を…決めてる」
「はぁ?何言ってんの?」
「三郎……後で覚えておきなさいよ」


その瞬間、突然二人の間に焙烙火矢が落ちてきて、爆発した。
三郎はとっさに身をかわして、爆発に巻き込まれなかった。
そして、はというと……


「せ、仙蔵」
。私の知らないところで随分の楽しんでいたようだな」


仙蔵の腕の中に縛りあげられた状態のまま抱かれていた。


「ち、違うわよ!これは三郎が!!!」
「ほぉ、下の名前を呼び合うほどか」
「だ、別にそれは関係ないでしょ!違うの!これは……は、鉢屋が勝手に!!」
「勝手に……なら、これはどうした?」


仙蔵がの顔に手をあてて、微かに上気したその頬を撫であげた。


「ひぅっ!」
「縛られて、感じてたのだろう?」
「やっ!ち、違う!!」
「嘘を言うな」
「いっっ!!」


がりっと、耳に歯を立てられる。
痛みがじくりと、広がるのだが、それと同時に与えられる甘い囁きに脳髄が蕩けてしまいそうになる。


「どちらにしても、勝手に縛られているということは、まだお前が私のものだという自覚が足りないようだな」
「わ、たし……モノじゃ、ないもん…んんっ!!」


ねっとりと、首筋から耳朶へと舐め上げられるとびくりと体が震えてしまう。


「まあ、鉢屋もどこかに行ったことだし、天気もいい」
「ったい…よぉ」
「それに、今日は休日じゃないか」
「あ、やだっ!ひ、引っ張らない・・・・でっ・・・・ん」
「存分に、お前が私のものだというのを教えてやろう」


そう、凶悪な笑みを浮かべた仙蔵を見て、は諦めたように瞳を閉じた。
これから繰り広げられる「仕置き」を想像して、ぞくりと背中を走るものがあった。
それが、恐怖なのか、仙蔵の言うとおりの期待なのかはわからない。
ただ、こんなに縛られている状態では一切抵抗ができない。
まさに、まな板の上の鯉。


「仙蔵、怒ってる?」
「はっ、これが喜んでいるとでも?」
「ぅ、み、見えません」
















































三郎夢ではない。仙蔵夢です。
そして、一言。
まさか、ここで終わるとでも?^^