(異物あり) 肌が粟立つのと呼応するように、笹の葉が擦れ合ってざわりと騒いだ。 「ひっ、あ、」 苦しげな声を上げながらは体をよじった。 しかし、上部で戒められた体が逃げれるはずもなく、竹をしならせるにすぎなかった。 そんなの姿を慈しむように目を細めながら滝夜叉丸は手にした細い竹の枝を振るった。 鋭く空を裂く枝は先ほど滝夜叉丸ご自慢の戦輪を持ってして切り落とした一本である。 はじめは、余りに素早くしなるそれで肌を打たれるのではないかと怯えていただったが、そうではなかった。 滝夜叉丸は、先の細く固いそれでの肌をなぞりだしたのだ。 初めは上着で隠されていた乳房ぎりぎりのところを硬い竹の先がくすぐった。 時折、肌につぷっと竹の先が当たってしまいは自ずと切なげな声を上げた。 「どうした。竹で感じているのか?」 「ち、が…あ、イッ」 竹の先が乳首を弾くように上下させられると、赤く熟れた先端が主張するように固く膨らんでくる。 「こちらの胸もたってる」 事務的に伝えられる自分自身の体の状況に恥ずかしさをあおられ、ふれられていないはずの反対側の胸にもむずむずとしてきてしまう。 「ふうん」 「あ、た、滝ぃ……」 射抜くような視線が突き刺さり、その視線だけで体がしびれを感じる。 ぴしり。 「ひぃあっ!!」 軽く胸を打たれただけで、その刺激を待ち望んでいたかのような錯覚に陥ってしまう。 痺れるようにじんじんと快感の波紋が広がっていく。 「軽く打たれただけで、それほどよがるとは。強く打ってやったらはどれだけ気持ちよくなるんだろうな」 「や、だ」 打たれて快感にふるえる自分。 顔を赤く染めて、滝夜叉丸の打つ枝に喜んでいる。 変態じみた自分の痴態を想像し、顔に朱を上らせた。 「どうした?想像だけで濡れたのか?」 「え?」 ツツツツ……っと体の曲線をたどるようにわき腹から腰骨を通りすぎ、足の付け根にたどり着いた枝の先が割れ目をくすぐった。 自分でもわかるほど、濡れた感触がイヤというほど理解させられてしまう。 はぎゅっと下唇をかみしめ、目にいっぱいの涙をためた。 「?」 くっと、滝夜叉丸が手首をひねるだけで面白いほどにの体が反り返る。 嫌だと繰り返すくせに、足の間に当てられた細い棒から逃げきれず、戻れば頭をしびれさせる快感が待っていた。 くちゅ、くちゅ…… 湿った音を一際たたせてから、滝夜叉丸はようやく枝をはなした。 すでに、の足の間は羞恥と快感とでヌラヌラと息づいている。 笑みをいっそう濃くした滝夜叉丸は、手近な竹に立て掛けておいた一振りの刀を手にした。 すらりと、鞘から刀身を露わにさせてへと歩み寄る。 だいぶ頭がとろけてきているでも、微かに光を反射する物がいったい何なのか理解してしまい、体をよじらせた。 殺される?滝夜叉丸に? 滝夜叉丸は、そんなにかまうことなく、彼女の足を開かせた。 ざんっと、地面に切っ先が突き立てられた。 「な、に」 「さあ、」 の足の間に突き立てられた刀。 滝夜叉丸は、至極楽しそうに笑いをのどの奥でかみ殺しながら続きを口にした。 「射れろ」 「え」 「早くしろ」 何をと、聞くまでもない。滝夜叉丸が要求していることがいったい何なのか、わかる。 しかし、それを、自分が? 「ほら、早くしろ」 「でき、な」 腰を自分から降ろして、この柄を…… ごくりと、なぜか喉が鳴った。 「そうか。できないのか」 確かめるように、言われた言葉には僅かに頷く。 「私はいいのだぞ。このままをここに置いていったってな」 「……っ」 「だが、ちゃんと私の言うことが聞ければ解放してやる」 するりと、枝が伸ばされる。 「ひあっ」 「私以外にその戒めを解いてもらったらどうだ?……変態として名を広めてな」 滝夜叉丸の楽しげな声はあまりに届いていなかった。 細い先端が恥部を掻き乱すその感触には身震いしていた。 「さあ、どうする?」 「うっ」 ぷちゅっと透明な愛液が垂れた。 はぽろぽろと涙をこぼしながら、ゆっくりと体に力を入れ始めた。 まだ柔らかい竹は引けばしなる。 「あっ、あ、あ、あ、」 「そうだ、よく慣らさないとな」 腰をゆっくりと下ろし、柄の先端に入り口を擦りつける。 じりじりと高ぶっていく快感と、期待。 金属が、冷たく豆を押しつぶす度に上がりそうになる声をぐっとかみ殺す。 「早くしろ」 どんな春画よりも興奮した。 青竹に縛られたがほとんど裸で、夢中になって刀に腰を振っているのだから。 時折、着ている上着から成熟しきっていない乳房が色づいた先端をちらつかせる。 滝夜叉丸は、褌の中で自分の陽物ががちがちに固くなっているのを痛いほど感じていた。 睫をぬらして、は滝夜叉丸をじっと見つめた。 哀願するような瞳に、わななく唇。 どんな言葉がこぼれ出すのか、息を凝らして彼は耳を澄ませた。 「た、き」 「なんだ」 「あ、や………はい…ない」 眉根を寄せて、官能的に身震いするの姿に、自分の息も上がってきていた。 もう一度と、促すと息を吸い込み震える声ではっきりと言った。 「こんなに、おっきいの、射れられない…よ」 それが、滝夜叉丸の行動に拍車をかけているとも気付かずに。 「んんん!!!」 くちゅりと、唇を割って入ってくる滝の舌に脳が沸騰していく。 頭の芯はぼうっと霞がかり快感の渦に飲み込まれていった。いつの間にか、滝の手が腰にかかりぐっと落とされた。 声は、全て飲み込まれてしまった。 ひきつるような痛みに思わず力が入ると、柄を締め付けてしまい自分の中に入り込んだ異物感を嫌と言うほどに感じてしまう。 もっともっとと、は自ら腰を振ろうとするのだが、滝夜叉丸は押さえつけたまま間近で熱い吐息をつくを見つめていた。 彼女の黒々とした瞳には、滝夜叉丸しか映っていない。 ざわりと、笹がなる。 「」 甘ったるく、睦言のように囁かれた言葉が耳に触れるだけでしびれる。 「欲しいのだろう?」 じんっと、痺れる快感にこくこくと頷いた。 「どうして欲しい?」 「あ、ん……た、きに」 焦らすように、滝夜叉丸はの唇を啄む。 「んん、ぐちゃぐちゃに、して欲しいよ」 恥も、理性も、何もない。 心からの、陥落の声だった。 「私から二度と離れないぐらいにぐちゃぐちゃにしてやる」 宣言を実行するように滝夜叉丸はに噛みつくようにキスをする。 押さえつけていた腰をたたせると、片手で膣に埋まっていた柄を抜き出し地面に捨てた。 手早く袴をゆるめ、もう反り返って涎を垂ら雄を取り出した。 の体を竹に押しつけ反り返させる。 片足を抱え、そのまま充分すぎるほどに濡れそぼった肉襞の中に突き射れた。 「ふぁあああっ!!」 「はは、の中がドロドロだぞ」 「あ、あつい……おっき、滝、たきぃ」 結合部がぐちゅぐちゅと激しく音を立て、の体を押しつけられた竹がひゆんひゆんと揺すられる。 首筋に歯をたてられると、目の前が一瞬真っ白に反転する。 貫かれた瞬間に、逝ってしまったのにずくずくと絶え間なく激しく突かれ続けて体の細胞一つ一つが快感の色に染まってどろどろと融けていってしまう。 そのまま、快感を貪ったまま一つの体になっていく錯覚すら覚える。 「滝ッ、あんっ!も、もっおかしくなっちゃう!!」 「、!」 熱いうねりに自身を絞られ、余すことなく吸い上げようとの中が滝夜叉丸に絡みついてくる。 「私だけだ、私だけがお前を満足させてやれる」 「ひっあああ!」 体内に注がれた精が熱すぎるのに、滝夜叉丸は堅さを失わず腰を止める気配もない。 結合部からは、あふれた汁がこぼれての内腿を伝った。 依存を愛に擦りかえる方法なんて、いくつも知ってる。 だから、……私に依存してくれ。 終 |