ドエロ注意 独占したいけど 「、今晩暇か?」 食堂へ向かう途中、不意に掴まれた手首。 振り向いてみれば予想通りの笑みを浮かべているみきえもんがいた。 ああ、どうせまた何か考えついたんだろうなと思うんだけど、それに抵抗すら思いつかなくなっている私は大分三木ヱ門に麻痺してしまっているんだろうな。 「別に、なにもないけど」 「それじゃあ」 そうして、耳元に唇を寄せてきた三木ヱ門の言葉がくすぐったくて、身をよじった。 「こら、。ちゃんと聞けよ」 「だって、三木の唇が…わっ!」 ぺろりと、その瞬間、三木ヱ門の舌先が耳をくすぐった。 驚いて、思わず耳を押さえて距離を取ると、声を立てて三木は笑う。 「それじゃあ、待ってるからな!」 「う〜、三木の馬鹿!」 それでも、笑顔で言われてしまえば私は逆らえない。 ひたひたと、廊下の板が足裏に冷たい。 明かりはもたなくとも、勝手慣れた学園内のため迷うこともなくは目的の場所へと足を進めた。 戸が細くあいているにもかかわらず、中からは光も漏れてこない。 廊下と同じ色の闇に包まれている。 そろりと、開けてみるが中には誰の気配もしない。 「み、三木ヱ門?いるの?」 居ないとわかっていても、思わず声をかけてみるが返事はない。 中に入ると、微かに墨の香りが鼻をくすぐる。 久しぶりに入った会計室は、以前団蔵たちと一緒に来たときとは違ってとてもひっそりとしていた。 棚にはきちんと帳簿と算盤が並んでいる。 これは、三木がやっているのだろうか、それとも会計員長の潮江文次郎先輩がやっているのかと、あれこれ想像して指先で並んでいる背を撫でた。 そうしていると、からりと戸の滑る音。 振り返って見ると、ぼんやりとした人の輪郭。 「、早かったな」 「三木」 自分と同じように明かりも持たずに、夜着に着替えている三木ヱ門。 「なに?こんなところに呼び出してさ」 「うん、のこと…」 近づいてきた三木の両手が、私の手を取る。 あったかい。お風呂、入ってきたのかな? 「独り占めにしたくなった」 自然な流れで、三木ヱ門はそのまま口付けをした。 柔らかく舌を絡めてきた後、名残惜しそうに啄ばむキスが、始まりの合図だった。 「はぁ……んっ、むぅ」 「ん、っ」 ゆっくりと唇を離されると、思わず目がとろんとしてしまう。 身体中の熱がこの瞬間は唇に集まってきてしまうほど、ドクドク脈打つ。 三木の手が優しく髪の間を行ったり来たりして、その心地よさに目を細めてしまう。 そうしていると、三木の手が胸に触れてきてやわやわと揉み始める。 「、気持ちいいか?」 ぴくりと、体が勝手に反応を返してしまうのに気をよくした三木は楽しそう手を動かす。 胸の頂を指先で時折刺激されると、知らず知らず声が出てきてしまう。 三木ヱ門とこういうことをする前は、胸でなんか感じないって思ってたけど、だんだんと三木の手の中で気持ちいいって感じてきてしまう自分が恥ずかしくなってきてしまう。 「ん、三木…気持ち、いい…」 「いいこだ」 ちゅっと、額に口付けされてそのまま二人で床に倒れこむ。 着物が脱がされて露わになったおっぱいを、ぱくりと銜える三木ヱ門の頭を首を起こして見つめると、うっとりと眼を閉じて舌を這わせる三木がよく見える。 そんな、ちょっと幼いような表情がかわいくてきゅんと胸が苦しくなる。 「のおっぱい、柔らかい」 「んっ、み、き」 先端を前歯でそっと挟み込まれてしまうと、腹の底がきゅうきゅうと疼いてくる。 「」 「ふぁ…んん……三木、もっと」 体を擦りつけるように三木の体が動いて、唇を合わせる。 太ももの辺りに三木ヱ門の熱がぐりぐりと押しつけられて、私でおっきくなってくれていると思うと、嬉しくて思わずおねだりしてしまう。 「ふふ、はしたないなぁ…」 「だって、三木が…」 じりじりと間近で交わされる視線に、まつ毛が焦げてしまうかと思うくらいの熱視線。 「いっ…あ…」 突然、先ほどまで口に含んでいた乳首を三木の指先がぎゅうっと押しつぶし、痛みで視界が白黒反転する。 そのくせに、その一瞬の痛みの後には声が出てしまうほどの愛撫をくれる。 じりじりと、にじみ出してくる本性。 それすら愛おしいと思ってしまうほど、三木の全部が好き。 「。私は優しくなんて、ないよ」 「いいもん……三木が、欲しい」 くうっと、弓なりに細まる瞳。 掴まれる太もも。 「私も、が欲しい」 視界から三木が消えると同時に、足が割り開かれる。 いつも、感じてしまう羞恥心。 何度交わったとしても、慣れない。 「やっ!み、見ないで…」 「ふふ…もう濡れてるな、べとべとになってるのが光ってる」 そのまま顔を足の間に埋めて、べろりと舐めあげられると恥ずかしさやら気持ちよさやら、頭の中が混乱してくる。 「ひっ、ひぃあっ!?…やめ、き、汚いからっ!!」 「おいしい」 「んぁ、しゃ、喋んない…で…ううっ」 「好きなんだろ?舐めても舐めてものやらしい汁がどんどん出てくる」 つま先にきゅうっと力が入ってしまう。 そうして快感を逃がしていないと、おかしくなってしまいそうだった。 「これだけ濡れてば平気だよな」 しゅるりと、衣擦れの音がしたかと思うと、三木が私の体を引き起こした。 三木から与えられた快感に酔っている私に向かって、「こっち」と、胡坐をかいた間を指差した。 腹に突きそうなほど硬く反り返った陰茎に思わず、ごくりと咽喉がなった。 「ははっ、やらしいなぁは」 意地悪く笑う三木ヱ門の言葉に羞恥心がずきずきと刺激される。 それでも、手招きにつられて三木ヱ門の所へとにじり寄る。 「、向う向いて座れ」 「あっ…んぅ」 言われるがままに、自ら三木ヱ門の足の間に腰を下ろす。 三木の先端が自分の入り口に触れると、熱くて思わず腰が引けてしまう。 しかし、がっちりと腰を捉えた三木の手のせいで逃げることもできない。 覚悟を決めて恐る恐る腰をおろしていくと、自分の中を三木の亀頭が押し開いて行く感覚に身悶えた。 しかも、いつもとは全然違う形で入っていくせいで、普段感じない場所を刺激されて苦しくて息が上がってきてしまう。 ようやく、根元まで挿れられると、三木は後ろからぎゅうっと、私の体を抱きしめてきた。 「、できたじゃないか」 「はぅ…あっ、偉い?」 「ふふ、おりこーさんだよ」 ちゅうっと、後ろから口付けされる。 この一言が欲しくて、どんなことを言われても三木の言うがままにしてしまう私。 微かに揺すられるだけで、もどかしい快感が下半身からじわじわと広がっていく。 「み、きぃ…ん、なんで…っ…ごかないの?」 「なあ……」 「ふぇ?」 もどかしさにぐるぐると渦巻いていた思考に、三木ヱ門の声が冷たく入り込んできた。 「見られてる」 「えっ…あっ!?やっん、ひゃぅ…」 途端に、下からずくずくと突き上げられはじめる。 突き上げられる快感の合間合間に三木ヱ門の囁く声が意地悪く耳に吹き込まれる。 「ほら…あそこだ」 「ひゃぅ!あっ…んっ!や、やだぁ」 「先輩かな?潮江先輩が…見てるぞ?」 三木の言う通り、視線の先の戸が僅かに開いている。 そして、揺れる視界でそこを見てみると、急に生まれる気配。 誰か、いる。 「ひゃぅ!や、やだっ!三木、やめっ…あぅ!」 「急に締まりがよくなったぞ?、見られて興奮してるんだろう?」 「ち、ちがっ!!あぁっ!ふぁ…」 「ほら、よく見せてやれよの淫乱な所」 ぐいっと、後ろから結合部分が前からよく見えるように足を割り開かれ、自然と三木の背中にもたれかかるようになってしまい、より奥まで熱が入って来る。 「ほら、こんなにぐちょぐちょにして、潮江先輩のも欲しいのか?」 「ひっ…あっ、そんな、こと…」 「こんなに硬くして」 結合部分へ指を這わされ、ぐちぐちと音を立てていじられると、逝ってしまいそうになる。 だけど、そんなところを先輩に見られたら…… 「み、三木だけが…欲しいのっ」 「」 「ひゃっ!?」 突然の浮遊感。 とっさに両手を前に出して、顔を床に打ちつけずに済んだ。 四つん這いになった私に、後ろから覆いかぶさるようにがつがつと性急に突きはじめる三木ヱ門。 「あっ、やっ!い、逝っちゃうっ!」 がつがつと、突き上げられながら後ろから三木の声が聞こえた。 「、誰にも渡さない」 その、切羽つまった声が切なくって、苦しくって。 三木はギリギリまで陰茎を引き抜くと、一気に最奥まで突きいれた。 「ひゃああっんっ!!」 「くっ…」 達した瞬間、きゅうきゅうと三木を絞めてしまい、中でどくんと、脈打つのさえわかった。 お腹の中で放たれた熱に浮かされたまま、気持ちよさに身を任せて瞼を閉じた。 べちゃりと、床に倒れる私の上に、同じように三木ヱ門が倒れこんでくる。 「はぁ…はぁ…」 真っ暗な闇の中、色っぽい三木の声ばっかりが響いてきた。 「愛してる」 終 かわいくてしょうがなくて、見せつけたくなっちゃうんです。 ドエロー 目標は甘く甘くちょっぴりSでした。 ドSでもよかったかな? (み、三木ヱ門!なんで潮江先輩がっ!?) (ん?潮江先輩は一人で帳簿のチェックするって言ってたけど?) (し、知っててあそこで!?) (見られて興奮してるが見たかったんだよ) (ば、馬鹿っ!!潮江先輩に会ったら私どうしたらいいのよ!) (……) (わっ!?…いったぁ) (お前は私の物だ) (…ばか) (とびっきりの笑顔でキスしてくれるから、思わず許してしまう馬鹿な私) |