縛られてるのは


































ぐいっと、縄の合間から押し出されたの胸が、割開いた着物の懐からまろび出ているのを、至極楽しそうに三郎は眺めていた。
苦しげに、呼吸を繰り返すの口から、うぅと唸り声が上がった。
唇の端からは涎が垂れ、噛ませられている猿轡を湿らせていく。


「はは、いい恰好」


そこで、ふと、こんな荒縄で縛らずに真っ赤な縄で縛った方が、の白い肌に映えたなと、少し残念な気持ちがむくりとわき上がった。
しかし、そこで丁度身悶えたが、そのせいで縄が微かにずれて喰い込み、その痛みと苦しさにギュッと体をこわばらせると、その荒縄が擦れ場所がかすかに赤くなっているのが見え、ああ、やっぱりこれで縛ってよかったと、三郎は自分の行動の正当さを確信した。


「ね、


気持ちいい?と、耳元でとびきり甘ったるく囁いてやると、はぎゅうっと閉じていた目をようやく開いた。
べっとりと舌を耳に這わせて、穴の中まで犯してやると、苦しみの中にわずかに生まれた快感にすがりつこうとは体をこわばらせる。
そんな、必死なの姿にまた三郎は欲情を覚える。


「痛いのが、気持ちいいんだろ?」
「ぅ……んん」

かろうじて、首をふるを嘲るように、三郎の手がのからだをするりするりとなぞりながら降りていく。
上半身。着物の上からなぞると、服の下にきつく喰い込んだ縄の感触が伝わってきて、たまらない。
そして、腰から下は全く何も身につけていないから、のやわ肌がこの手に吸いつくようだ。
しっとりと、汗ばんだその肌は、それだけで三郎に欲情していると告げていた。
さらに手が降りて行き、ももの柔らかさと、荒縄のちくちくした感触を楽しんでから、の割れ目へと到達した。


「濡れてる」


ぐちゅりと、湿った音がした。
一度きり、その濡れいているのを確認した三郎の指は、決して直接の陰唇に触れることなくもどかしい位置で行ったり来たりを繰り返す。
触ってと、哀願すらできないはただそのもどかしい刺激に耐えることしかできない。
それでいて、体をよじってその刺激を逃がそうとすれば縄が体に余計に食い込むことになり痛みが生まれる。
まさに、板挟み。
そんなの苦悩を知ってか知らずか、三郎は微笑みながらの体を押し倒した。
床に触れる背。
じんと、足はすでに痺れていた。
まるで尿意を我慢しているかの痺れがの下半身を襲う。
秘所を惜しげもなくさらけ出すしかないを、たっぷりと三郎の視線が犯していく。


は淫乱だな。縄が食い込んでるのがそんなにいい?縄を食べたいって、ぐちょぐちょに涎たらしてるし、真っ赤になって誘ってるぜ?」


くつくつと三郎の笑い声がの耳を嬲り、まさにそのとおりの状況に自分のからだがなっていることが恥ずかしくて、はまた眼を閉じる。
だが、目を閉じれば閉じたで、余計に縄の食い込みを感じてしまう。
それに、三郎の視線が目を閉じたというのに、たっぷりと己の下半身にそそがれていることをじりじりと感じ取ってしまう。


「ふぁぁ……ぅ…あ、みひゃい…で」


なんとか絞り出した声は、無情にも三郎には届いていない。
恥ずかしいのに、拘束された足は閉じることもできない。
ただ、無抵抗に従順に三郎の愛撫を心待ちにして涎を垂らすだけ。


三郎は、そうして悶えながらも欲望の涎を垂らし続けるを見てひどく満足していた。
今、まさには私だけを欲しているじゃないか。
縄に縛られているのは、私への愛情だ。
そうに違いない。
私に愛されたいんだろう?
なあ、そうだろう?
私に一生そうして股を開いて、涎を垂らして愛液を振りまいて縛り付けられていたいんだろう?
それが本心だって、認めろよ


、私は別にこのまま終ってもいいんだぜ?」
「っっ……」


はぁはぁと、荒い息の合間に熱っぽいと息が隠れているのを私は気づいてるんだぜ?、ほしいんだろう?
なんとか、首をこちらに向けて泣きそうな顔をした
ぞくぞくと、三郎の背筋を何かが走り抜ける。
にたりと、笑った三郎の顔を見て、もまた背筋を何かが走り抜けた。
じんじんと下半身から痛みとも痺れとも気持ち良さとも分からぬものが迫りくる。
ただ、一つ言えるのは、もう、堪らなく


三郎が欲しい。


「ひゃぶ・・・ろぉ」


じんじんと、堪らないの。
三郎。
早く、早く。
こんなに恥ずかしい場所ばかり見ないで、お願いだから。
は自分でもひくひくと三郎を求めてそこが蠢いているのを感じ取っていた。
頬や首筋に張り付いた髪が気持ち悪い、こんなものじゃなくて、ほしいのは三郎なの。
いつの間にか、は泣いていた。
それで、ようやく三郎は満足して、に一歩近寄った。


「なに?泣くほど欲しいの?」
「ほひぃ……」
「これが?」


一糸乱れぬ姿だった三郎が、ようやく袴をくつろげて自分の陰茎を取り出した。
すでに猛りきって熱を孕んだソコをに見せつけるように、指でなぞる。
くりゅりと、ガマン汁が垂れた陰茎は音をたてて指に吸いついている。
の喉が鳴った。


「縄に縛られて、はしたない格好して、べちょべちょに股濡らして私が欲しいって……」


ああ、大好きすぎるんだ。
私から離れなくなってくれよ。
私だけを見てくれよ。
、私はばっかり見てるじゃないか。


「変態で、好きだぜ?」


だから、泣かないで。
















































narumiさん!13000番おめでとうございます&ありがとうございますv
リクエストが『「ひどい人」の暗い鉢屋の「縛り上げて丹念に眺めまわす」という場面』とのことだったので、バリバリ縛らせていただきました><
そして、暗い感じでw
全くどのように縛っているか伝わらない感じの夢になってしまいましたね^^
修行が足りず申し訳ないですorz
至らない感じですが、喜んでいただけると嬉しいですv
お粗末さまでした。




お持ち帰りはnarumiさんのみOKですv