タカ丸 「ちゃーん」 ぎゅうっと、後ろからタカ丸が着こんできた袢纏で抱きこまれる。 「ほら、二人羽織みたいだねー」 「わ、ちょ、ちょっとタカ丸!」 「ちゃんあったかぁい」 梃子でも、その体勢から動く気がないようで、もう好きなようにさせることにした。 ああ、やっぱりかわいいなぁと、私よりも背の高いタカ丸は後ろから私の頭に頬ずりをしている。 顔が見えなくて良かった。 きっと、とんでもなく今私はどうしようもない顔をしているはずだ。 赤くなって、顔の筋肉が制御不能。絶対にやけてる。 「あー、このままちゃんの中に入りたいなぁ」 「ええ!!?」 「ねー、ちゃんー、挿れていい?ねぇねぇ」 「は、わ、ちょ、あ、や、だだだだめ!!」 いつの間にやらタカ丸はこんなに体つきがよくなったんだろう。 まだ知り合った時のひょろひょろの時ならば簡単にタカ丸の腕なんかからは逃げ出すことが出来たのに。 がっちりと、抱きしめられた体がタカ丸の腕の中から逃げ出せない。、 というか、腰にばっちりと当てられてるそれが気になって余計な動きも出来ない。 「ねえ、だって僕寒くて死んじゃいそう…」 肩越しに振り返ったタカ丸が「ね?」と泣きそうな顔をして、首をかしげていた。 胸がどきりと跳ね上がるのを計算しているの?もう、私の心は新年早々爆発寸前ですよ、タカ丸さん。 「あ、う………」 「ん?なぁに?」 「あ、やぅ…た、タカ丸が……死んじゃやだから…い、いよ」 「………」 「た、タカ丸?」 「……」 「ひゃぁあ!?」 「もう、冗談で済ませてあげようと思ったのに」 「きゃ、ちょ、ちょっと!ひぃあ!?」 「我慢できなくさせたのは、ちゃんなんだから」 終 あけましておめでとうございます |