エロです。
お嫌いな方はご注意を。











































「好きだ」



そう言った口が次の瞬間には牙をむいているのだから、信じられるわけがない。
口先では好きなようになんだって、紡ぐことが出来るんだから。
座学で教え込まれた警戒心やら、どうして自分に?という猜疑心が心を頑なに閉ざしていた。
だから、どんなに言われても三郎の言っていることは「嘘」でしかなかった。







余裕がある三郎の声がの脳髄を侵食していく。
内臓がふつふつと滾っていき、そのまま蒸発して行きそうだった。



「あ、ぅ」
「ねえ、…」


半眼の瞳がじっと穴が開くくらいに見つめてくる。
熱っぽい視線の癖に、口元には余裕を残している三郎の表情にぞくりと背筋がわななく。


「ふぁ」


服の上から胸をもまれて、そのまま啄ばむ様な口付けに翻弄されていく。
ここが外だと言うことを忘れて、そのまま背を壁に預けていた。
ジワリとした熱が前から襲い、背中ばかりが寒い。
いつの間にか降ろされた袴が膝のあたりに引っ掛かっていた。
太ももに食い込む三郎の指が冷たい。
べろりと、首筋を舐められる瞬間に、三郎の匂いを嫌というほど肺いっぱいに吸い込んでしまう。
苦しいくらいに、いい香り。


「や、う、そっ!」
「嘘じゃないってば」


もう、何を指して嘘と言っているのかわからなくなってきたは、それでも空を見つめてうわごとのように繰り返していた。
ぐちりと、結合部分が淫らな悲鳴を上げた。
の下半身を抱え込んで腰を突き上げる三郎は、下の激しさとは反対にへと甘く甘く口付けをする。
唇をふさがれて、甘ったるい声が三郎に飲み込まれていく。
一滴たりとも逃すものかと、貪欲に求める三郎にただただ翻弄されていくばかりだった。


、ここが外ってこと忘れないでね」
「んっ!?あっ、うあ」


唇を離して、ようやく言った三郎の言葉に、は理性の尻尾を捕まえた。
その瞬間に、恥ずかしさがこみあげてきて逃げたいと思うのだが、思う存分三郎にかき乱されている体の中に翻弄されて逃げることすらできない。


「ははっ、すげぇ絞まる」


そして、再び三郎は唇を重ねる。
がつがつと突かれるたびに、意識は混濁していった。


「はぁ、柔らかっ……ふふ、すごいいい顔」


唇をただただ噛みしめることしかできないの瞳から、本能的なのか、感情的なのか、涙がぼろぼろ零れ落ちて行った。


、いこ?」


何も考えられなくなる程優しく囁かれ、言われるがままに身を震わせた。
体の中に残された気だるさを、三郎の香りが包んでいく。
このまま目を閉じると、あんまりにも三郎のぬくもりが優しいことにやっと気付いた。


「ね、。愛してる……これから私と始めよう」


答えることも忘れて、ただ、そっと意識を空に手放した。




































すごい蛇足です。
雰囲気重視