くすぐったいの はうつぶせに寝っ転がって、そのまま図書室で借りた本を読んでいた。 図書委員長の長次にその姿を見つけられたら確実に、縄標が飛んでくるに違いない。 だが、その隣には竹谷がいるだけ。 二人っきりで寝っ転がりながら本を本でいるなんて、なんともぐうたらな恋人同士と思われるかもしれないが、連日の実習続きではどこかに出かけようだなんて気にもならず、こうやっているのが一番ということになってしまったのだ。 それでも、一緒にいるだけでも嬉しいからというの言葉で、今日はこうしてゴロゴロしていることに決まった。 竹谷も竹谷で三郎から借りた本を黙々との横に転がって読んでいた。 「ん…ね、竹谷ぁ」 「んー?」 「あのさ、もうちょっとそっち行ってくれない?」 「んー」 が腕の下に引いていた座布団の端っこに、竹谷が頭を乗っけていた。 丁度の胸の脇に竹谷の頭が当たってくすぐったいのだ。 なのに、竹谷ときたら生返事で動く気もないらしい。 「もー……」 仕方がないと、またそのまま読みだす。 「あー…さみぃ」 もぞ 「っ……」 もぞもぞ 竹谷が背中をの体にくっつけようと、動くとその微妙な動きのせいでまた、竹谷の頭が胸のわきをくすぐる。 「ちょ、ちょっと、竹谷、本当動かないで」 「…あったけぇ」 むずむずと、竹谷の髷がさっきから胸の脇に当たるたびに微妙な感覚で、なんともいえない感じになってきたのだ。 だけど、それを直接竹谷に言うのはなんだか気が引けてしまい、ばれないように平静を装いながら、は竹谷の頭から逃げるように少し体を動かす。 しかし、体が離れる度にそれを追いかけて、竹谷が体を動かす。 本人にそういう意思がない所が、始末が悪い。 変にその感触から、くすぐったい以外のものを拾い上げてしまって、気にしている自分が恥ずかしい。 もぞもぞもぞ 「ふぁんっ……あっ!」 「……?」 きょとんとした表情で竹谷がの方を見る。 耳まで真っ赤にしたは、ぶんぶん首を振って笑顔を無理やり竹谷に振りまいた。 「ううん、な、なんでもない!」 「……そっか?」 「うん!本当なんでもないから!」 「…なら、いいけど」 二人はまた、同じように本へと目を戻したが、今度は気まずい沈黙が部屋に充満していく。 は内心焦っていた。 また同じ体勢になっちゃった…。どうしよ…竹谷の頭が…当たるしなぁ。 の心、竹谷知らず。 しばらくすると、再び微かに竹谷の頭が動く。 我慢我慢、別に何でもないんだからと、心の中では繰り返すが、 もにゅ むにゅ 「んっ、ふっ……」 「?」 「あ!やっ!!なんでも」 「ちゃーん?」 今度は竹谷は体を起こす気がないらしく、その体勢のまま頭を意識的に動かしてきた。 すると、さっきまで微かだった胸に当たる感触が急に強まり、思わずの口から微かに声が漏れてしまう。 「〜、どうした?んー?」 「ふぁ、ちょ、やっ……だぁ」 「何がだ?ん?」 ぐりぐりと、わざと頭を動かして意地悪く竹谷が聞いてくる。 微かに震える両腕で上半身を支えながらは、必死に耐える。 でも、それを攻め立てるように竹谷が頭を微妙に動かし続ける。 「……ふっ、ぁ」 「どうしたんだ?ちゃんと言ってくれないとわかんないぞぉ?」 「う〜〜……」 「ゆって?」 きっと言うまでやめないということが、ひしひしと伝わってきて、は顔を真っ赤にさせながら覚悟を決めたように目をぎゅっとつぶった。 後頭部に当たっているの胸の柔らかさを堪能しながら竹谷はにやにやと笑っている。 「た、けの…頭が、ん……」 「頭が?」 「私の……お、おっぱいに、当たってる……のぉ」 「〜〜〜!!!!!」 「ふぁ!!?」 がばっと体を起こした竹谷は真っ赤な顔をしたの上に覆いかぶさった。 竹谷の下敷きになったの胸をそのまま竹谷が鷲掴みにした。 「ちょ!ちょっと!!?」 「あああああ〜!!たまんねぇえ!かわいすぎだ!」 「ふぁぁあん!!!」 既に微妙な刺激を受け続けて敏感になっていた胸が、直接的な竹谷の指の動き一つ一つにひどく感じてしまう。 熱っぽい竹谷の荒い息が、の耳を犯していく。 「はっ、すげぇ……のここ、もうビンビン」 「きゃ……ぅ」 竹谷の指がクリクリと、既に硬くなっているの胸の先を摘まんで弄ぶ。 「なに?頭が当たってずっと感じてたの?」 「ふぁぅ、んぁ……ちが、う…もん」 「違くないだろ?」 ねっとりと、後ろからの頬を舐め上げる竹谷。 もう、こうなってしまうと逃げだそうにも、逃げることが出来ない。 「だってさ……ほら」 「ひゃ……わっ、ん…や、やだってば!」 「べっちょべちょじゃん」 竹谷の片手が下がっていき、の股の間に到達すると、布越しにも既に濡れてしまっているのが分かる。 触れられた感触で、腰を浮かしたがまた声を上げた。 上にいる竹谷の股間にお尻が当たった瞬間、そこに硬いものが当たったのだ。 「な、」 わざと、の好きな低い声を出して、竹谷が囁く。 「俺のも、ビンビンなんだけど……さ」 前に逃げると、すかさず竹谷の指がぐりぐりと擦りあげてきて、後ろに逃げれば自分から竹谷の下半身にお尻を押し付けてしまう。 逃げれない。 「もう……の中、入りてぇ」 ちゅうっと、リップ音をたてて竹谷がの首筋に吸いついた。 終 三万ヒットありがとうございます! 感謝感激の嵐です。 投票ならびに、コメントありがとうございました!! |