唐突に叫ばれ、はきょとんと眼を丸くした。 四人は、そんなの反応を予想していたのか、申し合わせていたかのようにを引っ張り、押し始めた。 「え?え?え?と、とりーと!」 悪戯をされたらたまらないと、困惑しながらもは声を張り上げた。 すると、どうだろう。 四人はますます嬉しそうな顔をして足を早めるのだ。 「早く早く!」 「さあ、行こう!」 「ちゃーん、一緒にね?」 「いそげいそげ」 あれよあれよと、連れ込まれたのは空き教室のはずの一室。 しかし、中に足を踏み入れるとは小さく声を洩らした。 薄暗い室内は怪しい赤い明りで照らされ、部屋の中央につるつるとした光沢をもった布で覆われたベッドが置かれていた。 一体ここにつれてきてどうするのだろうと、今さらながらはぼんやりと考えた。 ふわりと、優しくだが有無を言わさずそのベッドに座らされた。 見上げると四人の顔がゆらゆらと揺れる赤い光で照らされている。 真っ先に口を開いたのは、三木ヱ門だった。 「僕は、のことが好きだ」 「う、うん……」 真正面切って言われると、照れてしまう。 綾部も声を出す。 「私も、のことだーいすき」 「綾部」 するりと、綾部の指が頬を撫ぜた。 首をかしげながらタカ丸が微笑んだ。 「俺も、ちゃんのこと大好き」 いつもと違う調子で、きゅんと胸に響く声。 滝夜叉丸の顔がぐうっと近づく。 「私がの理想の人だろう」 やけに自信満々に耳元で囁かれた。 恥ずかしさに、手で頭巾を掴むと深々と顔を隠してしまうに、更に滝夜叉丸は囁く。 「だから、私たちの大好きで甘くておいしいが食べたい」 「あ」 体が、ゆっくり押し倒される。 だって、みんなが大好きだ。 「でも、みんなのこと取り合って喧嘩するのもだめだろ?」 幼い発想を平気で口にする三木ヱ門。 「だからさ、みんなでちゃんをたくさん食べるんだ」 タカ丸が、楽しげに話す。 どうしていいのかわからず、じっと体を固くするのブラウスに綾部の手が伸びた。 一体これから何をするかなんて分かっているが、今までこんな経験したことがなかった。 授業の一環として、閨房術として一度だけ体を開いたことがあるだけだ。 自分が行為を寄せている相手と、どんなことをするのか、分からない。 どう、彼等に反応していいのかわからない。 「ひゃっ!」 胸をやわりと揉まれた。 柔らかい布に両手をそれぞれ押しつけられる。 頬を、タカ丸が舐めると、くすぐったさに思わず鼻から甘い声が零れる。 ブラウスの前はすっかりはだけられ、羞恥に顔を赤くしたが白い肌を、胸をさらけ出していた。 ごくりと、誰とは分からぬ唾を飲む音がやけにリアルだった。 「、いっぱい私たちに食べさせて」 言葉の意味を解す前に、ぶりゅっと音を立てて滝夜叉丸の手にした絞り袋から真っ白い生クリームがの胸に盛りつけられた。 冷たいクリームの感触にびくりと体を震わせる。 まるで職人か何かのように慣れた手つきでクリームを盛りつけていく滝夜叉丸。 綾部は次は下半身を脱がし始める。 三木ヱ門はクリームに隠れていく胸のふくらみを楽しげに見つめていた。 自分が押さえつけている彼女の両手がぴくりと反応するたびに、高揚感が胸を締め付ける。 タカ丸はタカ丸で、まるでを安心させるかのようにキスを降らせた。 頬に、瞼に、額に鼻筋に、唇の端に。 心地よさと、冷たさと、羞恥心に眩暈を感じる。赤い灯りが、影を揺らす。 白いスカートが、ストンと床に堕ちた。 「あっ!!や、やだっ!」 足の間にすかさず滝夜叉丸が体を滑り込ませた。 三木ヱ門は、懐からにぶく赤い光を返す手錠を出すとの手首にがちゃりとはめた。 柔らかな布もすぐに取り払われ、足の間にもクリームが盛りつけられる。 「パンツよりも、よっぽどこっちの方がエロイよ」 三木ヱ門の声にギュッと瞼を閉じた。 顔に熱が集中しすぎて溶けてしまいそうだ。 ぶりゅぶりゅと、盛りつけられるクリームの絞り袋の硬い先が柔らかい肉に触れた瞬間、思わず腰が跳ねた。 「そんなに早く食べてほしい?」 無邪気に腹に盛られたクリームを指で少し掬い口へ運ぶ綾部に答えることもできずに、は唇をかみしめた。 言わずとも、体に生まれ始めているのは快感だ。 じりじりと、言いたくもないような気持ちよさに翻弄される。 「さあ!できた!」 誇らしげに、滝夜叉丸は空っぽになった絞り袋を後ろに放り投げるとのひざ裏に手を入れて、左右に広げた。 「んっ……ううう!」 「えっろ……」 「当たり前だろう?私がデコレーションしたんだからな!」 肌の白さとはまた違うクリームの白さが、の体を彩る。 ふるふると、微かに震え顔を赤くしているがよけいに食欲を誘う。 「はーい!お待ちどうさまー!」 丁度その時、タカ丸が大きな皿を手にして部屋に入ってきた。 その皿には色とりどりの果物がカットされて乗っている。 「はい、今度は僕の番」 滝夜叉丸と場所を交代すると、の体にその果物を手際よく飾りつけていく。 また、クリームとは違った感触にの体が震える。 胸の頂点には主張するかのように、真っ赤な木イチゴがのせられた。 そして、皿の上には一つの果物が残されるだけになった。 思わず、滝夜叉丸と三木ヱ門の喉が鳴った。 綾部は何も言わずに、じっと凝視している。 「これでさーいご。ちゃんも咥えてね?」 「ふぇ?あっい、あ、あ、あっ……」 「あー!タカ丸さん!!!!!!」 「えへへー」 せっかく盛りつけた足の間のクリームを手にしたバナナでぐちゅりと掻き混ぜた。 ぷっくりと膨らんで敏感になっていた肉芽を冷たいクリームと温いバナナがくすぐる。 そして、タカ丸はそのクリームをバナナに掬いとると、そのままの孔へとずぷずぷと挿入した。 「あ、ちゃん力抜いてね?バナナ気持ちいいだろうけど、思ってるより柔らかいよ?」 「ひっうううう!!」 タカ丸の声が聞こえているかどうか分からないが、は体を硬くしてその異物感に身震いした。 クリームが滑り、にゅるにゅると体の浅いところを刺激する。 「はい、かんせーい!」 足の間からは、バナナが頭をのぞかせ、身体中をクリームと果物で飾りつけられている。 しかし、赤ずきんの名にふさわしい真っ赤な頭巾がの頭を包んでいた。 苦しげに呼吸するは、あからさまに感じていて、物足りなさそうに見える。 誰と言わず、四人はの体にむしゃぶりついた。 クリームが鼻先につく。 舌を尖らせて、あるいはべっとりと肌に押し付けて口いっぱいにクリームを味わう。 時折、果物の酸味が口の中を刺激する。 「ふぁあああああ、やっあぅ!!」 べちゃべちゃと音を立てて、綾部がの胸へと吸いつく。 木イチゴを食べ終えた綾部は、その下に隠れていた乳首をちゅうちゅうと吸い上げたり、歯をたてる。 腹を、腿を三木ヱ門とタカ丸が舐めまわす。 滝夜叉丸は、の足の間に膝まづいて、目の前にそそり立つバナナを見つめた。 ごくりと、喉が鳴る。 舌を尖らせて、クリームに隠れたバナナのふちをぞろりと舐め取ると、紅い肉の間にバナナの果肉が飲みこまれている様子がよく見えた。 あられもない声を上げているに、むくむくと悪戯心が湧き起こってくる。 「ひぅっ」 バナナを、もう少し押し込め、ほんの一口分だけが頭をのぞかせている。 どれぐらい奥まで入っているだろうか。 バナナに歯をたてた。 「あー――!滝やちゃったー」 綾部が大げさにバナナをほおばる滝夜叉丸を見て声を上げた。 「それじゃあ、バナナ取れないよ」 「えっ!?あ、んんん!!」 すかさずタカ丸がの唇に吸いつき、黙らせる。 三木ヱ門もどれどれと、足の間を覗き込んだが、しっかりバナナの果肉はの肉の間に埋まっていた。 「滝夜叉丸…お前」 「なんだ三木ヱ門。お前もやりたいんだろ?」 滝の言いたいことは、分かるが正直三木ヱ門はそれよりも、痛いほど勃ち上がっている雄をどうにかしたかった。 それも合わせて、滝夜叉丸に自分の方がすごいことを見せつけたくなった。 自分の方がを気持ちよくさせられると。 手早く自身をズボンから取り出すと、のバナナ目がけてちん●を突き立てた。 ぐちゅりと、思っているよりも柔らかいバナナの果肉がつぶれる感触が伝わってきた。 腰を前後させると、ぐちゅぐちゅと、格段の快感が腰に響いた。 「うっ、あ……これ、すご」 興味津津に結合部分を覗き込む三人の目に、そこからバナナとも、クリームともつかない液体が溢れだす様子が映っていた。 「やば、あ、は……も、イキそ」 「三木ヱ門、抜け!」 「次は私でーす」 慌てて、三木ヱ門が雄を抜くと、すかさずそそり立っている雄を綾部がそこに突き入れる。 腰をずくずくと動かすたびに三毛の耳としっぽがゆらゆらと揺れる。 三木ヱ門は、目を白黒させて、感じたこともない快感に身悶えるの体に白い精を放った。 自分の精液とクリームを指ですくうと、顔を真っ赤にさせているの口へと運んだ。 何のためらいもなく、その指に吸いつく。 「、すっごいおいしい」 「あーん、私も、もお…」 「あ、こら!綾部抜け!汚すな!私も射れるんだから外で出せ!」 「あー……んー」 「ああああん!も、はげ、し…っ!あや、べ……ふぁんんん!!」 「綾部くーん!早くぅ!僕だってまだなんだから!!」 終 三木→探偵 滝→夢魔