欲しがりや
























つまんない。
さっきからは文机に向かって必死に忍たまの友とにらめっこ。
明日テストなんだってさ。
だからって、恋人たる私がわざわざ人目を忍んでやってきたんだから、そんなのほっぽり出して私とイッチャイチャしてくれてもいいと思うんだ。
だってさ、私が思ってる50倍はのこと好きだよ?
なのに、そっけない。


「ね〜、
「うるさい」
「……ぶーす。でーぶ」
「次言ったら別れる」


大人しく黙った。
別れたらきっと、私は狂ってのことどうにかしちゃうよ?
だからさ、黙るから私のことかまってよ。
寝っ転がったまま、の所へとほふく前進。
じりじりと近づいてくるかわいいかわいいの背中に、おしり。
ああ、かわいい。
このまま突き進んで、あのおしりに顔を顔を思いっきりうずめたい!
ただし!ただし、だ!
それをやったらの怒りがマックスに到達して、ぼっこぼこにされるかもしれない。
……それはそれで、の中が私でいっぱいになるのは嬉しいからそれでもいいけど、もっと私は楽しいことがしたいんだ。

だから、代わりに人差し指でかわいくおしりの下から出ているの足の指をなぞる。
ぴくりと反応を返してくるが、それよりも勉強が大事になっているはくすぐったいのを我慢して黙っている。


〜、す、き、だ、よ、?』


一言言うたびにの指に触れていく。
微かな声がに届いているかわからないけど、こんなにも無防備に私に足の指を触らせているという事実がとてもうれしい。
それでも、やっぱり無視されているのは悲しいな……


「………」


とりあえず黙ったまま、今度はのことを後ろから抱きかかえるように座った。
ぴったりと密着するの背中と私の胸。
柔らかな呼吸が直接伝わってくる。


「ちょっと、三郎。なに?」
「ん〜、私さ、優秀だからに勉強教えてあげようかと思って」
「……変なことしたら怒るからね?」


適当に返事をして、の肩に自分のあごをのせて、胸の下で両手を組んだ。
あ〜、なんだこのベストポジションv


「あ、そこ違う」
「え?本当?」
「本当〜」
「う〜……」


唸りながらの白い指がはらりはらりとページをめくる。
前に習った所に指をはさんで、間違えた問題と行ったり来たり。
あの白い指を思う存分舐めてあげたい。


うずうずしているのは、いっつもだよ。
って存在に惹かれてやまない鉢屋三郎。
お願いだから、その事実に気づいてくれよ。


「あ、ほら、そのページ」
「……ん」


の柔らかさに満足しながらしばらくそのまま、勉強を見てあげていた。
しかし、段々との様子が変になってきたのに気がついた。
こうし始めた時よりも、動きが鈍ってる。
一問一問にかかる時間が長くなってくる。
しかも、心なしか私の体にかかる体重が少し増えた気がする。


、どうしたの?」
「っん……三郎」
「なに?なんかわからない所ある?」


その時に、もう予想は確信に変わっていて、私はあえて素知らぬ振りをしての耳に口を寄せた。
そして、低く声をひそめて聞いた。


、どうしたの?」


ひくりと、の肩が髪が揺れる。


「黙ってたら分かんないよ?ねえ」


が大人しくしているのをいいことにぎゅうっと胴に回していた腕に力を入れた。
よりいっそう密着する私たちの体。
ああ、の顔が火照っているのは私のせいだと自惚れさせて。


「さぶろぉの……ばか」
「馬鹿でいいよ」


ちゅうっと、首筋に吸いついた。


「明日、テスト……ん、なん、だって……ば」
「大丈夫、ならできるから」
「ほん、と?」
「本当。だからさ」


思いっきり甘く囁いた。


「私と愛し合おうよ」


くたっともたれかかってきたの体。
答えはイエスでいい?
ねえ、
私は胸いっぱいにの香りを吸い込んだ。


「ばか」
「大好き」









































まともにイチャイチャパラダイス。