ドエロ注意。
複数あり。
苦手な方はおやめ下さい。










































まるで、内緒話をするように、顔を寄せ合った私たち。
口付けは、まったく同じように一つづつ。
顔を離すと、の戸惑った赤い顔がようやく見えた。
ああ、まったく同じ顔をしているのに、私たちはなんて別の表情を浮かべているんだろう。




ちゃん」
「や、だ」



なにが?という言葉はない。
私たちは、悲しいんだよ。苦しいんだよ。大好きなんだよ。
ねえ、も同じでしょ?
ゆるりと伸ばされた手は四本。
の着物に忍び寄り、するりとその中に入り込んでいった。
私の手に触れるすべやかな肌。
さっきまで、あんなに触りたいと思っていたの柔らかい胸が私の手の中に。
柔らかく、形を変えていくのを愛おしいと思い、うっとりとまさぐった。



「や、やめて…ね、私、怖い」
「大丈夫、ちゃん。久々知とこういうことする方がもっと怖いよ?」
「そうだぜ?俺達の方がのことよく知ってるからきっと気持ちいいよ?」



こんな風にを困らせることができるのだって、私たちの特権なんだ。
だから、、泣かないで。
たくさん気持ち良くさせてあげるから。
泣くな、よ。



ちゃん」



焦るように、声を出したのは雷蔵だった。
そんな声を出したいのは私だって同じだが、もうこんな所に来ている私たちはそれを止める術すら誰も教えてくれていない。
だから、しょうがない。



「は、。下、触ってもいい?」
「ふぁ、い、や……んん」



愛しむようにの唇に雷蔵が自分の唇を重ね合わせた。
の拒絶の言葉すら呑み込んで、雷蔵はうっとりと柔らかなの舌を味わっているようだった。
私は私で、もじもじと膝をこすり合わせているの足を掴んで、そっと開く。
すると、微かな抵抗をこの手に感じるのだが、それすらも私にはたまらなくなる要因の一つに変わっていき、の足の間にこの身を滑り込ませた。
腰帯をほどいて、下にはいているもの全部取りはらってしまう。
ぎゅうっとの体には力が入り、羞恥のために、涙を浮かべながら顔を振っている。
しかし、その声も頭も雷蔵が押さえて、むさぼるように口付けの雨を降らせるものだから、は言葉を発することもなくただ、その羞恥に耐えているだけだった。


「はは、やっぱり感じちゃってた?」
「本当だ。嬉しい、ちゃん私たちにこんなに感じてくれて」
「ふぁ、や、らぁ」


雷蔵にも見えるようにの足を掴んで開かせて、濡れそぼっているそこに指を這わせる。
くちゅりと、濡れた音をたてて彼女の快感を的確に私たちに伝えてくるのからだ。
それなのに、どうしては泣いているんだろう。


「泣くなよ」


ぼそりと呟いて、私はの狭い膣に指を滑り込ませた。
はじめての異物感にはびくりと体を震わせて、目の前の雷蔵の体にしがみついた。


「や、こ、怖い」


の頭を優しくなでながら、雷蔵は何度も何度も口付けを降らせる。


ちゃんも知ってるでしょ?あそこに入れるんだから、よく慣らさないと」
「は、いんないよぉ」
「でも、ここどんどん濡れてきてる」


挿入を繰り返す私の指にのからだは素直に反応を示して、徐々に雄を受け入れるために慣れていく。
一本だけしか入らなかった指もどうにか2本、3本と入り始めた。


「い、あっ!ひっ・・・・」


下からは三郎の指で責め立てられ、上からは雷蔵によって攻め立てられるのからだは痛みと快感とがごちゃまぜになっていき、訳が分からなくなってくる。
背筋がぞくぞくするし、三郎の指が出入りするたびに痛み以外の何かがもどかしくこの身をよじらせた。
雷蔵は、困ったような顔で優しくあふれ出る涙を舐めとってくれ、普段と変わらない声で話しかけてくるから、これは自分の妄執なのではないかとすら思えてきた。
自身が、二人とも欲しかったのではないかと。


「ひぃあああ!?や、やっぅ!」


くいっと中に埋められた指を曲げられると、今までにない痺れが体を貫いた。
それと同時に、雷蔵の指も赤く色づいているの胸の中心を押しつぶすので、目の前が白黒してしまう。


、もう、お前ん中入りてぇ」
ちゃん」


私が、の中に入っていた指を抜いて、これ見よがしに舐め上げた。
それを見て、もう欲に濡れきった瞳をしているは息を荒くしてこちらを見ている。
そして、雷蔵に片手を取られ、彼の股間へと導かれ、その熱の大きさには息をのんだ。
手に押し付けられるそれを、は見たことも触れたこともないのだろう。
そう考えると、綺麗なままでいてほしいとも、私たちにいっそのこと堕ちるところまで堕ちてしまえばいいとも思えて、最後の所どうでもよくなった。
であって、私のそばにいればそれでいい。


「雷蔵、先ごめんな」
「ううん、私も上、先にするね?」


同じ顔が同じようにほほ笑んだ。
しゅるりと、衣擦れの音。
まず先に、三郎の猛ったものがの下の口にあてられた。


「ひっ!」
「大丈夫、、優しくするから」


もうこの時点で、お互い望んでの行為ではないと気づいている。
そんな罪悪感すら、互いの欲望を刺激する一つとなっていた。
ゆっくりと、慎重に腰を進める。
あまりの熱さと狭さにたまらず、一気に突き入れてやりたくなるが、ぐっと我慢しての膣を押し開いていく。


「ひぃあ、うぅ…」


はじめての行為に、苦しさと痛みで顔をゆがめる
そんなの痛みを少しでも和らげてやろうと、雷蔵は胸や首筋にぺろぺろと舌を這わせていた。
痛いのに、気持ちいい。
気持ちいいのに、苦しい。
ぴったりと、三郎の腰がの下半身に押し付けられた。
結合部分から、血の混じった愛液がくぷりと、溢れ出す。
視覚からの、刺激。


「はっ……ん中、キツっ」
「さ、ぶろう……らいぞぉ」
ちゃん、大丈夫、すぐ気持ち良くなるから」


そういいながらも、雷蔵も己の下半身をくつろげ、の前に己をさらけ出した。
腹につきそうなほどに猛っているそれを目の前に突きつけられたは、ごくりと喉を鳴らしていた。
ああ、私たちの聞き間違いではない。
ほら、雷蔵。の顔を見てみろよ。


ちゃん、舐めて」



おずおずと、舌を差し出し、かすかに口をあけ、の、舌が、猛った陰茎に、触れる。
きゅうっと、その瞬間に下半身を締め付けるの膣。
堪らない。
堪らないよな。
我慢できない。
我慢できるわけねーよ。
愛して、愛されてるってこの瞬間だけでも、錯覚させてくれよ。
私たちは、きれいな正三角形を描いているって。



っ」



の口が淫らに咥えこんだそこに舌を這わせ始めたのを見てから、私はたまらず腰を動かし始めた。
痛みと、それでもなお届いていく快感に体をふるわせ始めるからは、口に含んだもののせいでくぐもった声しか上がらない。
突き上げる快感、擦りつける欲望、誰が誰だかわからない錯覚。



ただ、ただ、欲望のままに、私ももう一人の私もそして、私たちの愛する彼女の腰を振るだけ。



美しい三角が、二点が一点に重なってしまい、ただの直線となり下がる。



線の下で、は体を突き上げるこの痛くて甘くて我慢できない刺激も、口内で広がる苦味も、何もかもがわけが分からなくなっていく。
ただ、体を走る我慢できない気持ち良さばかりが、どんどんと募っていく。
涙でぼやけた目では、下にいるのが三郎なのか、上にいるのが雷蔵なのか、下が雷蔵なのか、上が三郎なのか、分からなくなっていた。
どちらも同じ人間なのかもしれない。
分からない。
分からない。
同じ顔が、同じように眉根にしわを寄せてこの迫りくる快感に耐えている。
相手が男の顔だというのに、揺さぶられながらも、はその扇情的な表情に自分の中でぞくりと何かが動いたを感じた。
その瞬間、目の前が真っ白になり、ふわりと、あまりの気持ち良さに体が浮くような感じがした。
そして、上も下も貫いていたはずの熱がずるりと抜かれて、この体いっぱいに温かいものがそそがれるのを感じた。
けだるさに身を任せて、は目を閉じた。



































目を閉じた、のからだを彩る白い色彩。
まるで、何もかも許してくれると思えるような彼女の肌に雷蔵が指を這わせた。



「ああ、好きだよ」



懺悔などではない。



「好きだ



たった一つの、正直な気持ち。






「「だれにも、わたしたく、ないんだ」」






悲痛な叫びは歪んでいても、君に受け取ってもらえるならなんだってよかった。
































































正しいってなんですか?
正しくない行為なんて何度繰り返してきた?
だから、歪んでいたっていいじゃないか。
でないと、私たちが壊れてしまう。