言葉なんて簡単なものに、こんなにも心が打ち震えた。 「ねえ、三木」 「聞きたくない」 微かに震えている三木ヱ門は、必死にの顔を見ないように強く強くを抱きしめていた。 今にも泣きだしそうな声で、三木ヱ門は小さな声で続ける。 「嘘だ、私なんかをが好きだなんて」 うそつきと、耳元でその唇が震えた。 そのくすぐったさに身をよじり、は三木ヱ門にされるがままにじっとしていた。 「好きだよ。本当。だって、でなきゃこんなことされたら張ったおしてた」 微かに笑い声を上げると、ようやく三木ヱ門は腕の力を弱めて、顔を見せた。 拗ねたような唇に、うっすらの目のふちは涙で濡れていた。 「大好きで、私死んじゃいそう」 「……嘘?」 「ほんとう」 目に見えて、顔を真っ赤にさせたはまだ泣きだしそうな三木ヱ門の唇の端に自分から口づけた。 ちゅっと、音がしたのを三木ヱ門は信じられない。 は固い体育マットの上に寝ころんだまま微笑んだ。 「わ、私だって、三木ヱ門に」 狂っちゃうほど抱かれたい。 「」 無我夢中で、三木ヱ門はを求めた。 息をさせるのすらおしい。 舌を絡ませ、息を継ぐ間ですら視線を交わらせた。 「ん、ふぁ……み、きぃ」 「…い、いいのか?」 鼓動が速すぎて、視界すらそれと共に微かに揺れている気がする。 「三木とだったら、どこでもいい」 するりと、から三木ヱ門の首筋に腕を回した。 三木ヱ門の腕が、恐る恐るの着物にかかる。 そっと滑りこんできた指は思った以上に太く、ささくれていた。 かさりと、肌を滑る三木ヱ門の指。 「はっ、ぁ……う……」 「柔らかい……」 「みき……恥ずかしい」 固いマットは体を動かすときしきしと声を立てた。 僅かな音ですら、外に聞こえてないかドキドキする。 三木ヱ門の手が、柔らかいふくらみに触れた瞬間の体が跳ねた。 むにむにと感触を楽しむように、三木ヱ門は夢中になって揉みしだく。 戸惑いの声を上げ、恥ずかしさのあまり明後日の方向しか見ることが出来ない。 「、気持ちいい?」 「ぁ、わぅ…わ、わかんないよ」 「すっごい柔らかい」 「ひゃぁっ!!?」 悪戯っぽく目を細めた三木ヱ門はの胸の先端を口に含んだ。 ちゅっと、弱く吸い上げるとの体が面白いように跳ね上がる。 舌先で転がしては吸い上げて、手でもみもみと柔らかさを楽しむ。 は声も我慢できずに、初めての感覚に翻弄されるだけだった。 ちゅっちゅっちゅと、立て続けに責められ、体を固くさせた。 れろり。 「んっ、はぁ…のおっぱい、おいしい」 「や、やだよぉ…、す、吸わないで」 「こんなに赤くて硬くなった」 おっぱいでるかな?と、笑い声を立てられると、は恥ずかしさのあまり思わず目を閉じた。 そうすると、今度は吸い上げられる感覚をダイレクトに感じてしまって頭の中が痺れはじめてしまう。 快感を拾い上げて、支配されていく。 「あっ、ふぁ、うぅ…」 「………、もじもじして、どうしたの?」 「あ、やぁっ…」 腰をくねらせて快感を逃そうとするのを、三木ヱ門は許さない。 ぎしり。 体重が動く。 袴の中へと手を滑り込ませた三木は、唇をにたりと吊り上げた。 布の上からでもわかる指先に感じるぬめり。 くちゅりと、擦りあげてみるとそこは音を立てた。 「オッパイ吸われるのそんなにキモチイイんだ」 「はっぅ…ん、」 鼻から息を抜く音が、たまらなく愛おしい。 するりと、なんの抵抗もなくのパンツをずり降ろした。 「ね、のここに」 ちゅくりと、人差し指をそっと射しこんで軽く指を曲げたり伸ばしたり。 は露わになった胸を揺らしながら、声を上げ、掴む所のないマットを引掻く。 「射れるよ?」 頷く代わりに、は震える声で「好きだよ、三木」と言った。 三木ヱ門はうんと頷くと、震える手で腰帯を解いた。褌をずらすと、ぷるんと既に硬くなった雄が飛び出した。 欲しくてほしくて、ぱくぱくと尿道が口を開閉させてタラタラと汁を垂らしている。 同じように涎を垂らしているの下腹部へと擦りつけた。 ぐちゅぐちゅと音を立てて期待感にはちきれそうになった時に、我慢もできずに突き入れた。 「あっ、あっ、すごい絡みついてくる、の中熱いし、すごい」 「あぅ、ああ!や、やぁ…ふ、あぅ!!」 ずくずくと、音を立てて出し入れを繰り返す。 うねる熱の中を行ったり来たり苦しいほどに腰を動かした。 「も、や、い、いっちゃうよぉ!!」 「ぼ、僕もっっ!!」 が達してぎゅうぎゅうと三木ヱ門の雄を絞め上げ、堪らず三木ヱ門もの中から自信を抜きだすとの腹の上に白い精をびゅくびゅくと吐き出した。 白い汁に汚れるの肌を、乱れた息のまま見つめていた。 薄汚れたマットに横たわったは、こちらを視線だけで見詰めてへにゃりと頬を緩ませた。 「三木、大好きだよ」 「愛してるよ」 嬉しくて、涙がこぼれた。 終 2ではほどけた じゃあ… |